SF的な人工知能の実現可能性

 近年では人工知能 (AI) という言葉が様々な観点から定義されていて、「何をもって人工知能とよぶのか」という問いに答えることが難しくなってきている。昔から SF 小説に書かれてきたような
「自我をもち、自身の行動や会話の意味を理解でき、自律的かつ意欲的に問題解決に取り組むような機械」
を人工知能の定義とするならば、これはあまりにハードルが高すぎて、現代には人工知能など1つも存在しないことになってしまう。

 米グーグルの『アルファ碁』は囲碁で人間に勝利したが、彼らは囲碁を打っていることを意識しているわけではないし、囲碁の面白さや美学を感じているわけでもない。
 だから従来の厳しい基準に照らし合わせれば「アルファ碁など人工知能ではない」と切り捨てることもできる。

 とはいえ、機械の知性を人間と同じ尺度で測ることはもう時代遅れといえるのかもしれない。人間には人間の、コンピュータにはコンピュータの得意とする能力があるのだから、たとえそれが異質の知性であったとしても、これを新しい『知能』として定義することもできる。

 実際のところ、現代では様々な分野に AI の活用が広がってきている。互いに異なる『知性の芽』が、これから数十年、数百年かけて独自の道を歩みながら発展していくことになるだろう。

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