今回は y = x2 という 2 次関数を一般的な
y = ax2 + bx + c
という形にして、a, b, c に値を入れるだけでグラフを変化させてみることを考えます。
パラメータを設定します
せっかくですから、文字のフォントや罫線の描き方を学んでおきましょう。
上図を参考に D1 ~ E3 にパラメータを入力します。実際のパラメータの値は E1 ~ E3 に入っている数値で、 D1 ~ D3 はそれが何の数値なのかを示す文字です。
D1 ~ D3 を選択した状態で「ホーム」タブから「太字」と「中央揃え」を選択します。そのあとは D1 ~ E3 を選択し直して、やはり「ホーム」⇒「罫線」⇒「格子」の順に選択します。これで見栄えが良くなるです。
相対参照と絶対参照
第 1 回目の記事で入力したセル B2 のデータとその下のセル B3 のデータを見比べてください。このようになっているはずです:
=A2^2 =A3^2
B3 には A2 ではなく隣の A3 が入ってますね。ここで思い出してほしいのは、実際に手で入力したのはセル B2 だけで、B3 以降はオートフィルによって自動的にデータを埋め込んだことです。実はそのとき Excel は「セル B2 の左隣にあるセルの 2 乗を計算しているんだな」と判断して残りのセルを埋めたのです。 Excel においては、何も添えずにセル番地を含んだ数式を入力をすると、対象となるセルとの相対的な位置関係として記録されます。左隣のセルを数式に入れてオートフィルすれば、列にあるすべてのセルは左隣のセル番地を組み込みます。これをセルの相対参照といいます。とても便利な機能なのですが、今回のように列にある全ての入力セルで同じセル番地を参照するときはちょっと困ります。
そこで入力するセル番地に「$
」を添えることで絶対参照に変えることにします。たとえばセル E1 を絶対参照するには
=$e$1
というように入力します。「 $
」をアルファベットの前と数字の前に 1 つずつ付しておくのを忘れないようにしてください。「 $
」記号を 1 つだけ使うような参照の方法もあるのですが、当分の間は使うことはありません。それでは下図を参考にセル B2 に
=$e$1*a2^2+$e$2*a2+$e$3
と入れてみてください。
ワークシート上のグラフの形が変化したことを確認してください。
あとはセル E1 ~ E3 に好きな値を入れて遊んでみてください。
これであらゆる種類の 2 次関数を描けるようになりました。
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