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数学と科学の本棚(おすすめの良書・名著)

数学と科学の本棚
小説、啓蒙書から専門書まで、数学に関連する良書・名著 を精選して並べてあります。
数学の名著① 博士の愛した数式
言わずと知れた小川葉子さんのベストセラー小説です。事故で記憶力を失った風変わりな数学者と、家政婦の「私」、ルートと呼ばれるようになる「私の息子」の3人の温かな交流を描いた1人称の数学小説です。まだ読んでいない人はぜひご一読ください!(小川葉子著/新潮社)
数学の名著② フェルマーの最終定理
17 世紀にフェルマーが残した数学界屈指の難問「フェルマーの最終定理」に果敢に挑んできた人たちの歴史を描くノンフィクションです。サイモン・シンの文才豊かな筆致と青木薫さんの素晴らしい翻訳があいまって、日本語版も見事な出来栄えです。この種の翻訳書にありがちな「内容はいいけど文章がイマイチ」というストレスを感じることなく、最後まで一気に読み通せます(サイモン・シン著/新潮文庫)。
数学の名著③ はじめての統計学
もと慶応義塾塾長の鳥居泰彦氏による著作です。統計学を学問としてではなく現場で役立つ「技術」として身につけたい人に最適の入門書です。或いは大学の理工学部で本格的な統計学を学ぶ前に、本書を一読して感覚を掴んでおいてもいいでしょう(統計学は、ある程度使えるようになってから理論を学んだほうが頭に入りやすいです)。とにかく「初めて統計を学ぶ」という人の目線に立って書かれているので、誰にでも無理なく読める構成になっています(鳥居泰彦著/日本経済新聞社)。
数学の名著④ 「それ、根拠あるの?」と言わせないデータ・統計分析ができる本
データ分析の実務に携わる日産・経営企画マネジャーの著作です。「データを収集・分析してプレゼンで発表する」という現実の業務に即したストーリーが展開されるので、ビジネスパーソンにはうってつけの内容です。リスクや収益性の予測の仕方はもちろん、「データが足りない時はどうするか?」というような、まさにビジネス現場で即座に使えるようなノウハウが満載です(柏木吉基/日本実業出版社)。
数学の名著⑤ ガリレオ・ガリレイは数学でもすごかった!? 数学から物理へ 名著「新科学対話」からの出題
まだ代数学も微積もなかった時代に、幾何学など初歩的な数学のみを武器に自然界の仕組みに立ち向かったガリレオ・ガリレイの思考に迫る本です。彼の代表的な著作『新科学対話』を、当時と現代の手法を織り交ぜながら解読します(吉田信夫著/技術評論社)。
数学の名著⑥ 虚数の情緒 中学生からの全方位独学法
数学という「美」の世界に誘ってくれる 1000 頁を超える大著です。「虚数」を軸に読む人の「知性」だけでなく「感性」も呼び覚ましてくれる珠玉の一冊です。(吉田武著/東海大学出版部)
【数学日記】初学者に優しい名著が揃っていますね
私は大きな書店に立ち寄ると、特に購入予定がなくても数学書の置かれたコーナーに赴いて、「ん? これは?」と目につくものがあれば、なんとなく手にとってパラパラと内容を確認したりしています。それにしても近頃は本当にたくさんの数学の本が並べられていますね。特に『○○入門』とか、『初めて学ぶ人のための○○』といった初学者向けの本がたくさん出版されているようです。中にはアニメ風のキャラクターが表紙に描かれた本などもあります。ひと昔前では考えられないほど書棚の風景が様変わりしていますね。数学の本が充実しているのは良いことだと思いますが、こんなにたくさん並べてあると「いったい、どの本が自分に向いているのだろう?」と頭を悩ませてしまいます。入門書であっても数学の本はそれなりに値が張るので、適当な気持ちで購入してしまうと「この本は難しすぎるー!」とか「こんなこと、とっくに知っているよ~!」とか、「何を書いているのか意味不明だよ~!」という結末になってしまいます。そこで皆さんの本選びに少しでもお役に立てればいいなと思い、数学書籍のガイドを始めることにしました。これまで私が読んできた中で「うーむ。これはなかなかだね」とか「いいね!」とか思った本をあれこれ選んで紹介していきます。専門書は絶版の中に名著が埋もれていたりもしますが、なるべく広く流通している本を紹介するように心がけます。「ネットで購入するのが不安だよ」という人は書店か古書店に行けば、たいていの本は見つかると思いますので、そちらで買ってくださいね。