同次式
二変数関数
が成り立つとき、この関数は 同次式 であるといいます。たとえば
となるので同次式です。多項式において全ての項の次数が等しければ (A) が成り立つのは明らかです。
同次型方程式
を定義すると
が成り立ちます。ここで
となるので、
と書き直すことができます。同様に
このような理由で、次のような形の微分方程式
を同次型方程式とよびます。同次型方程式を解くときは
となるので、
変数分離して両辺を積分すると
という解が得られます。
p(x,y)とq(x,y)が一次式の場合
のような形の微分方程式は次のような変数変換によって同次型に帰着することができます。
ここで
なので、
ここで定数項が 0 になるように
行列形式に書き直すと
すなわち
というように定数を選べば、
となって同次型に帰着できます。
同次型方程式の解法例
次のような同次型の微分方程式
を解いてみます。
となるので、(D) に代入すると
となります。変数分離して積分すると
となります。右辺は
となります。変数を
となります。さらに変数を
という解が得られます。
に対応する解は
解曲線は
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