たとえば、
として定義されます。この定義にしたがうと、虚数単位は
となります。同様の計算で
この記事では、Exel の ABS や VBA の Abs 関数で絶対値を計算する方法について解説します。
【Excel】ABS関数で絶対値を計算する
Excel の ABS 関数は引数の絶対値を返します。たとえば、適当なセルに
=ABS(-35)
と入力すると、-35 の絶対値 35 を返します。ただし、引数に複素数を渡すことはできません。複素数の絶対値を計算する場合は IMABS 関数 を使ってください (≫ IMABS 関数の使い方は、こちらの記事で説明しています)
ABS関数を使って、
変数 x の刻み幅は
=PI()/32
と入力します。x のマイナス側の端点は
2*PI()
と入力してください。セル C6 には
=C5+$G$4
と入力します。あとはオートフィルで x が 6.283 … になるまでデータを埋めてください。C 列と D 列のデータを使って散布図を作成すると次のようなグラフが表示されます。
【VBA】Abs関数で絶対値を計算する
VBA の Abs() は引数の 絶対値 を返します。戻り値は引数と同じ型になります。Abs は絶対値を意味する Absolute Value の略です。
以下のコードは InputBox に任意の数値を入力して、その絶対値を返すマクロです。
'[VBA] Absolute Value
'InputBoxに入力された数値の絶対値を返すプロシージャ
Sub Absolute()
Dim x As Double, a As Double
x = InputBox("数値を入力してください")
a = Abs(x)
MsgBox (a)
End Sub
Absolute() を実行すると数値を入力するように促されるます。
たとえば「-10」を入力すると絶対値「10」が返ってきます。
一次関数の絶対値 y = |x| のデータをシートに揃えるマクロを載せておきます。
'[VBA] xとxの絶対値のデータを出力するプロシージャ
Sub Absolute_x()
Dim i As Double
i = -8
Range("A1") = "x"
Range("B1") = "y=|x|"
Range("A2").Select
Do While i <= 8.01
ActiveCell.Value = i
ActiveCell.Offset(, 1).Value = Abs(i)
ActiveCell.Offset(1).Select
i = i + 0.2
Loop
End Sub
Absolute_x() によって得られたデータを使うと、次のような絶対値付一次関数のグラフを描けます。
エクセルや数学に関するコメントをお寄せください