ロピタルの定理
0/0 の不定形の極限値を求めるときに、次のロピタルの定理(L’Hospital’s rule)が役立つときがあります。
関数 と が で連続、区間内で微分可能、 であるとします。また が で極限値をもつならば、 のときに
が成り立つ。
【ロピタルの定理の証明】
証明には コーシーの平均値の定理 を用います。
となるような
が成り立ちます。同様に
となるような
が成り立ちます。
ロピタルの定理を用いると、非常に有用な関数の極限値が得られます。たとえば有名な
というように簡単に計算できます。念のために定理の適用条件を確認しておくと、
という極限値も得られます。証明は省略しますが(後日改めてこのページに更新掲載する予定です)、ロピタルの定理は ∞/∞ の形にも適用範囲を広げることができます。たとえば
となります。
となることがわかります。また
となります。以上の2つについては公式として覚えておくと便利です。
つまり
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