【CX01】複素数係数一次方程式の解が描く軌跡
複素数
【ヒント】まずは
【解答】
の両辺に
実部を
両式からパラメータ
が得られます。すなわち複素数平面上の点は
で表されることになります。
【補足】実数
という一次方程式を考えたときに、解は
となって複素数平面の実軸上を動くだけです(ただし、その動き方は
のように、変数と係数を複素数に変えると世界が平面上に広がります。
【CX02】iのn乗を計算します
複素数の極形式
【ヒント】周期性があるので
【解答】
となります。
周期性から
したがって、
①
②
③
④
となります。とくに
という虚数の有名な性質が現れています。このように、
【補足】極形式を使えば
において
という値が得られますが、これは複素数平面上で実数
【CX03】三角級数の公式の証明
オイラーの公式
を証明してください。
【解答】極形式
とおけば、初項
と求めることができます。問題はここからで、分母と分子をうまく変形していかなくてはなりません。そのためによく知られた公式
を用います。
のように変形すると分母は
となり、また分子は
となるので、
となります。実部と虚部をとって
という三角級数の公式を得ます。
【CX04】複素数係数二次方程式
(1) 複素数定数
(2)
【ヒント】(1) 実数における二次方程式の解の公式と同じように導出しますが、符号の記述が少しだけ異なります。
【解答】(1) 与式を平方完成して解の公式を得ます:
実数係数のときの公式とは違って
11/2 = exp[i(k + 1)π] = 1, -1
となってきちんと正負の解が現れるようになっています。
(2) 解の公式に a = 1, b = 1 + i, c = 3i を代入して
ここで、
となるので、
という解が得られます。
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