【Excel】変動係数
で与えられます。ここで
たとえば、ある集団の身長の標準偏差が 12 cm, 体重の標準偏差が 9 kg だったとしても、身長のほうが体重よりばらつきが多いとは言えないのです。そこで標準偏差を平均で割って無次元の量を定義します。
この量を 変動係数(Coefficient of variation)とよび、異なる平均値や単位をもつデータのばらつきを比較するために用いられます。たとえば
平均身長 170 cm 標準偏差 12 cm
平均体重 60 kg 標準偏差 9 kg
というデータがあった場合、変動係数はそれぞれ
身長の変動係数 = 12/170 = 0.07
体重の変動係数 = 9/60 = 0.15
となるので、体重のほうがばらつきが大きいことになります。
Excel 関数 を使って 変動係数 を計算してみましょう。あるクラスから無作為に 10 名を選んで身長と体重のデータを記録して、次のようなデータが得られたと仮定します。
番号 | 身長 [cm] | 体重 [kg] |
---|---|---|
1 | 161.24 | 59.99 |
2 | 162.67 | 61.48 |
3 | 157.99 | 55.86 |
4 | 172.04 | 64.74 |
5 | 169.97 | 61.02 |
6 | 168.4 | 59.47 |
7 | 179.52 | 83.33 |
8 | 152.22 | 55.85 |
9 | 166.18 | 59.7 |
10 | 153.19 | 58.19 |
Excel で分母が
=STDEV.P(数値1,[数値2, ...])
です。Excel2007 以前のバージョンでは STDEVP関数を使用してください。一般には引数に範囲を指定して使用します。平均値は AVERAGE関数で計算できるので、D14 セルには
=STDEV.P(C3:C12)/AVERAGE(C3:C12)
と入力すると身長の変動係数 0.0496 が得られます。
同様に D15 セルには
=STDEV.P(D3:D12)/AVERAGE(D3:D12)
と入力して 0.1218 を得るので、体重のほうがデータのばらつきが大きいことがわかります。
あるいは、次のように VBA の標準モジュールに変動係数の値を返す関数を用意しておけば、変動係数の定義式を忘れても簡単に呼び出すことができます。
'[VBA]変動係数を計算する関数
Function CV(x As Range)
CV = WorksheetFunction.StDev_P(x) / WorksheetFunction.Average(x)
End Function
上のコードを標準モジュールに貼り付けて、適当なセルに
=CV(C3:C12)
と入力すれば、変動係数 0.0496 が得られます。ちなみに、変動係数は百分率で表されることもあり、その場合の定義式は
となります。
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