定数変化法と代入法
次のようなタイプの微分方程式
を一階線形常微分方程式といいます。この方程式を解くためには、まず
斉次方程式の解(斉次解)
となります。これは変数分離できて
両辺を積分して
という解が得られます。
定数変化法
(A) において、
の一般解が、斉次解
のような形に書けると仮定します。これを定数変化法 (variation of parameters) とよびます。両辺を微分すると
すなわち
を得ます。積分すると
積分定数を分離して
よって微分方程式 (A) の一般解
が得られます。
実際に解く際には (A3) の形を覚えている必要はなく(もちろん覚えていたほうが早いです)、上でやったように
①
②
という手順を踏みます。それでは実例で試してみましょう。
1階線形微分方程式の解法例
例として次のような1階線形微分方程式
を解いてみます。これは (A) で
を解きます。変数分離すると
両辺を微分して
という斉次解を得ます。そこで (B) の一般解を
とおいて微分すると
積分すると
したがって一般解は
となります。
解の重ね合わせ
関数
と満たしているとします。両辺を加え合せると
となるので
の特解となっています。
代入法
特解の形が予想できる場合に限って、代入法で微分方程式を解くこともできます。たとえば次のような微分方程式
を代入法で解いてみます。まず右辺 = 0 とおいて斉次方程式
を解くと
という2つの微分方程式の解を足し合わせたものとなります。(1) において、
という形の解になっていると予想します(慣れると感覚的にわかるようになりますし、ダメなら別の形でやり直せばいいのです)。実際に方程式に代入してみると
という式が得られるので、係数を比較すると
であることがわかります。(2) については
という形の解を予想して代入してみると
となるので
であることがわかります。よって
の特解は
であり、これに斉次解
となります。
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