【Excel】数値の積
エクセルで 数値の積 を得るには算術演算子「 * 」(アスタリスク)を用いる方法と、PRODUCT関数 を使う方法があります。また、複素数同士の積は IMPRODUCT関数 で求めます。
【Excel】アスタリスク演算子
「 * 」は数学における乗算記号の「×」に相当するものです。
=12*4
と入力すると 12 と 4 を乗算して 48 を返します。負の値を掛けるとき、たとえば数学では 7 × (-2) と書くべき計算式はエクセルでは ( ) を省略して
=7*-3
と記述することが許されます。ただし可読性の観点から慣習に沿って
=7*(-3)
としたほうが良いかもしれません。「 * 」の演算は「 + 」や「 – 」よりも優先的に処理されます。たとえば
=7+5*2
は 5 に 2 を掛けてから 7 を加えて 17 と返してきます。しかし累乗演算「 ^ 」(キャレット)は「 * 」よりも優先されます。
=5*2^3
は 2 を 3 乗してから 5 をかけて 40 を得ます。
【Excel】PRODUCT関数
PRODUCT関数 は数値を乗算する関数ですが、演算子「 * 」よりも複雑な処理をさせることができます。PRODUCT関数は
=PRODUCT(数値1[,数値2, ...])
のように記述し、数値1, 数値2, … の連続した積を得ます。例えば
=PRODUCT(4,5,6)
と入力すると 4 と 5 と 6 を全て掛け合わせて 120 という値を得ます。引数は配列で指定することもできます。たとえばセル A1, A2, A3, …, A10 に数値が入っている場合、
=PRODUCT(A1:A10)
とすれば、セル A1 から A10 の全ての積を計算します。引数に配列と数値を併用することも可能です。たとえば
=PRODUCT(A1:A10,2)
と入力すると、セル A1 から A10 の全ての積を計算し、さらに 2 を乗じた値を返します。
【Excel】IMPRODUCT関数
IMPRODUCT関数 は複素数同士の積を計算します。
=IMPRODUCT(複素数1[,複素数2, ...])
引数の複素数は「 “a+bi” 」の形で指定します。たとえば
=IMPRODUCT("1+i","2+5i")
と入力すると 1 + i と 2 + 5i の積を計算して – 3 + 7i を返します。複素数形式と普通の数値を合わせて用いることもできます。たとえば
=IMPRODUCT("1-i","2+3i",2)
と入力しすると、2(1 – i)(2 + 3i) を計算して 10 + 2i を返します。
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