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三角形の面積を最小にする直線

【CL23】三角形の面積を最小にする直線

三角形の面積を最小にする直線の引き方図のように xy 座標の第 1 象限の点 P を通るように直線を引き、その x 軸との交点を A , y 軸との交点を B とします。三角形 AOB の面積を最小にするには直線 AB をどのように引くべきですか?(茨城大一部改)
 
【ヒント】P の座標を (a,b) とおき、また A,B の座標をそれぞれ (c,0),(d,0) としたとき、c>a,d>b は明らかです。そこだけ注意して、あとは面積を c の関数として表して微分して調べます。
 【解答】点 P の座標を (a,b) とおき、また A,B の座標をそれぞれ (c,0),(d,0) とします。また AOB が三角形をつくるためには c>a,d>b が条件となります。 (c,0),(d,0) を通る直線の方程式は
 xc+yd=1
です。さらに点 P(a,b) を通るので
 ac+bd=1
という関係が成り立ちます。これを d について解くと
 d=bcca
となります。よって三角形 AOB の面積は
 S(c)=12cd=bc22(ca)
と表されます。商の微分公式を使って導関数を求めると
 S(c)=bc(c2a)2(ca)2
となります。S(c)=0 とおくと c=2a であり、また c>a であることから、この前後で S(c) の符号は負から正へと変わり、他の点で符号が変化することもありません。つまり c=2aS(c) が極小かつ最小となる点です。以上より、三角形 AOB の面積を最小にする には、下図のように、P が中点となるように直線を引けばよい ことがわかります。
 
三角形を最小にする直線AB(解答図)

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