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変数分離型
次のような微分方程式
を考えます。右辺が の関数 と の関数 の積となっています。このような形の微分方程式を 変数分離型 といいます。ただし は の関数 なので、 は を介して の関数となっています。両辺を で割ると、
となります。両辺を積分すると
となりますが、ここで置換積分の公式
と用いると左辺は
と書けるので、式 (A-2) は
となります ( は積分定数) 。これは形式的にもとの微分方程式 (A) の両辺に をかけるという操作をしてもかまわないことを示しています。したがって、今後は (A) のような微分方程式はいきなり
というように変形してから両辺を積分します。上式の左辺は の関数とその変化量 , 右辺は の関数とその変化量 のみで表されています。このような式変形を変数分離とよびます。
【変数分離型方程式の例①】最も基本的な変数分離型方程式
を解いてみます。式 (A) において とした方程式です。変数分離すると
となります。両辺を積分すると
という解が得られます。ここで も (B) の解となっていますが、 なので、そのままでは上の解に含まれません。しかし を 0 も含めた任意の定数として
とすれば、(B) の全ての解を含むことになります。
【変数分離型方程式の例②】次は右辺に を含む形の
を解いてみます。変数分離すると
両辺を積分すると右辺は となり、左辺は
となるので、
とおけば、
という解が得られます。また より という特解もありますが、これは上の式で または とおいたものに等しくなっているので、改めて を任意の定数とすれば、上の解は全ての解を含むことになります。この微分方程式の解曲線を Excel でプロットすると下図のようになりした。

上図を見ると、解曲線群は を境に分離されています。
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