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数列の発散と収束・極限の四則演算

数列の定義

 自然数 1,2,3,,n, のそれぞれに対応する数があって、それらを順に並べた
 a1,a2,a3,,an,
数列 (sequence) とよび、まとめて {an} と書くこともあります。それぞれの数字を 項 (term) といい、a1初項 (first term), an一般項 (general term) といいます。たとえば、
 1,3,5,7,,2n+1,
は初項 1 に 2 を加えながら並べた等差数列です (an=2n+1) 。項数が有限である数列を 有限数列 (finite sequence), 無限である数列を 無限数列 (finite sequence) とよびます。

数列の収束

たとえば次のような減少数列 (decreasing sequence)
 2,32,53,,21n,
を考えます。n を大きくしていくと 1/n は減少し続けて最後には 0 となり、数列は 2 に限りなく近づいていきます。これを
 limnan=2
と書いて数列 {an} は 2 に収束するといいます。これを単に an2 と書くこともあります。一般に n のときに an が確定値 a をとる場合、数列 {an}a に収束するといい、 a のことを 極限値 (limit value) とよびます。

数列の発散

初項 2 に順次 2 を掛け続ける数列 (等比数列)
 2,4,8,,n2,
n を無限に大きくすると an も無限に大きくなり、それを記号で
 limnan=
と表記します。数列は 正の無限大に発散 (divergence) する といいます。これを単に an と書くこともあります。また逆に
 2,0,2,,42n,
という数列は n を無限に大きくすると an が無限に小さくなっていきます(絶対値は無限大となります)。このような数列は 負の無限大に発散 (divergence) するといい、
 limnan=
と書きます。簡略記号は an です。

有限不確定

初項 -1 に -1 を順次掛けていく数列
 1,1,1,,(1)n,
は -1 と 1 を繰り返し、n を無限に大きくしても特定の値に定まりません。このような状態を「極限なし」あるいは「有限不確定」といいます。

極限の四則演算

極限値の四則演算については次の公式が成り立ちます。

数列 {an}{bn} が収束し、
limnan=α,limnbn=βであるとき、
[1]limnkan=kα[2]limn(an±bn)=α±β[3]limnanbn=αβが成り立つ。

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