【NT24】(a,b)=1⇒(a+b,a-b,ab)=1の証明
整数
(1)
(2)
【解答の準備】たとえば
となって確かに最大公約数は
【解答】(1)
のように表すことができるので、
となって、
は
(2)
とおきます。(1) の結果より、
①
のどちらかであり、両方が成立することはありえません。ここで仮定により
とおいてみます。すると
のようになりますから
となります。[証明終]
【NT-25】a^3+b^3=p^3をみたす素数pと正整数a,bは存在しないことの証明
【ヒント】実際の入試問題では小問 (1) と (2) がありましたが、(1) が大きなヒントになっていて、あまり難しくない問題だったので、思いきってカットしてみました。
【解答】とりあえず
が成り立つと仮定して左辺を因数分解します。
[case 1:
両辺を見比べると、この不等式が成り立つのはレアケースであると予測できます。これは絞り込みやすいはずだと期待しながら式を
この不等式が成立するためには、判別式によって
を満たすことが条件となります (
となります。この不等式をみたす
となって、
となり、
が候補となりますが、これを方程式 (1) に代入すると
となって、この式を満たす素数
[case 2:
という分け方しかありません。右の式を変形すると
以上より (1) を満たす
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gが合成数の場合(a,bが互いに素なら結局はgは1にしかならないが証明途中の話)、gの約数のうちの一つはaの約数で別の一つはbの約数ということもあり得るのでgは素数としておいたほうが良いのではないかとと思ったのですがgがa+bとa-bの公約数でもある時点でgはbの約数で決まりだと思ったり。いずれにしてもbは素数としておいたほうが無難だと思います。
御指摘の通り、当記事の解答は完全に誤りでした。急いで検証したところ、この定理は最初に (a+b,a-b)≦2 を示さなくてはならないようです。問題文・解答ともに明日までに修正します。誠に申し訳ありませんでした。