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条件 について 「 かつ 」を論理積(logical conjunction)とよび、「」と表します。「かつ」は英語の and です。「ともに」と言い換えるとわかりやすいかもしれません。たとえば実数 について が成り立つとき、 と はともに なので、
という命題は真です。 を満たすものの集合をそれぞれ とすると、 は の要素となります。

条件 について 「 または 」を 論理和 (logical disjunction) とよび、「」と表します。英語の or に相当しますが、「どちらか一方」ではなく 「少なくとも一方は」 という意味であることに注意してください。たとえば実数 が をみたすとき、 と の少なくとも一方は となります:
これは と のどちらか一方だけが でもよいし、両方が であってもよいという意味です。 を満たすものの集合をそれぞれ とすると、 は の要素です。

ド・モルガンの法則
論理積の否定は の補集合の要素となります。

したがって、「」の否定(否定論理積)は「」( または )となります。
論理和の否定は の補集合の要素となります。

よって、「」の否定(否定論理和)は「」となります。
(1) と (2) をまとめて ド・モルガンの法則(De Morgan’s Laws)とよびます:
論理積と論理和の例題を解いてみましょう。
【例題1】実数 について、次の命題
の真偽を判定してください。
【解答】 ならば と が同符号です。すなわち「」または「」です。一方で をみたすには のうち少なくとも一方が正でなくてはなりません。したがって「」となり、命題は 真 であることがわかります。
次の問題は 2015 年度センター試験の数学ⅠAで出題された問題を少し手直ししたものです。
【例題2】自然数 に対する条件 を次のように定めます。
: は素数
: は素数
: は の倍数
: は の倍数
以下の自然数 のなかで命題の反例となる をすべて求めてください。
【解答】 は と がともに素数であることを意味します。これは互いに隣り合う素数、すなわち 双子素数 とよばれる組です。 以下の で双子素数 の組を並べてみると
の 組となります。一方、 は は の倍数ではなく、 の倍数となります。双子素数となる 組の は
ですから、このうち の 組は条件を満たしていますが、残りの は条件を満たしません。したがって が答えとなります。
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