三角関数の倍角公式
ある角度
倍角公式の証明① 加法定理
倍角公式は加法定理
において
ここで三角関数の基本公式
を用いると
を得ることができます。また正接 (tangent) の定義に従えば
また、(3) と (4) を用いると
が得られます。
倍角公式の証明② オイラーの公式を用いる方法
オイラーの公式の行列表現(回転行列)
を用いて (1) と (2) を証明することもできます。
一方で左辺の行列積は
と書けるので、
となります。
三角関数の半角公式
三角関数の半角公式は以下のようなものが知られています。
【半角公式の証明】半角公式は本質的に倍角公式と同じものです。
において、
となるので、これを少し変形して
が得られます。(7) と (8) から
となります。
公式 (10) も倍角公式から導きます。
において、
となります。
(11) と (12) は教科書に載っていませんが、知っておくと便利な公式です。むしろ 2 乗の形になっていないので、タンジェントの半角公式としては (9) よりも強力な公式と言えます。右辺を計算すると簡単に証明できます。
(11) と (12) は単位円上の座標
両辺を
よって、
となります。
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