xsinxの積分
【証明】
右辺に
両辺を積分すると、
三角関数の変数が
余力があれば、この
【Excel】xsinxのグラフ
Excel で描いた
(≫ グラフデータの入った Workbook をダウンロード)
奇関数×奇関数なので、
を得ます。これは曲線
【VBA】xsinx の積分を計算するマクロ
'[VBA] xsinxの積分を返す関数
Function XSINX_INTEG(a As Double, b As Double)
Dim val_a As Double, val_b As Double
val_a = Sin(a) - a * Cos(a)
val_b = Sin(b) - b * Cos(b)
XSINX_INTEG = val_b - val_a
End Function
引数 a には積分の下端、引数 b には積分の上端を渡します。たとえば、ワークシートに「=XSINX_INTEG(0,PI())」と入力すると、円周率に近い値「3.141592654 …」が返ります。
シンプソンの公式を使って積分値を得るマクロは以下のようになります。
'xsinxの値を返すマクロ
Function XSINX(x)
XSINX = x * Sin(x)
End Function
'シンプソンの公式でxsinxを数値積分するマクロ
Function XSINX_SIMPSON(a As Double, b As Double, n As Long)
Dim h As Double, s As Double
Dim k As Integer
s = 0
h = (b - a) / (2 * n)
For k = 0 To n - 1
s = s + XSINX(a + 2 * k * h) _
+ 4 * XSINX(a + (2 * k + 1) * h) _
+ XSINX(a + (2 * k + 2) * h)
Next k
XSINX_SIMPSON = s * h / 3
End Function
引数 a には積分の下端、引数 b には積分の上端を渡します。n は分割数で、大きな値を入れるほど精度が上がりますが処理時間も増えます。たとえば、ワークシートに「=XSINX_SIMPSON(0,PI(),100)」を入力すると、円周率に近い値「3.141592655 …」が返ります。
xcosxの積分
【証明】
となるので、式を整理すると、
両辺を積分すると、
三角関数の変数が
【Excel】xcosx のグラフ
下の図は Excel で描いた
奇関数×偶関数なので、
【VBA】xcosxの積分を計算するマクロ
公式 (10) を使って
'xcosxの定積分の値を返すユーザー定義関数
Function XCOSX_INTEG(a As Double, b As Double)
Dim val_a As Double, val_b As Double
val_a = Sin(a) - a * Cos(a)
val_b = Sin(b) - b * Cos(b)
XCOSX_INTEG = val_b - val_a
End Function
たとえば、ワークシートの適当なセルに「=XCOSX_INTEG(0,2*PI())」を入力すると「-6.283185307」が返ります。
x^2 sinxの積分・x^2cosx の積分
公式を使って、
となって、右辺に
両辺を積分すると
ここで公式 (10) を使って右辺第 1 項の積分を実行すると、
を得ます。整理すると
となります。同様に
が得られます。
f(x)sinxの積分・f(x)cosxの積分
次の公式は無理に覚える必要はありませんが、どこかに控えておくと、証明に役立つことがあります。
積分定数
【証明】単純に部分積分を実行します。
最後の積分は
和は
ぐらいまでを覚えておけば充分です。
同じようにして、
という公式も得られます。
となります。たとえば、
という公式を得ます。
エクセルや数学に関するコメントをお寄せください