メビウス関数の定義
任意の自然数
(1)
(2)
(3)
具体的に計算してみましょう。
以下同様に計算していくと、
のような値をとることがわかります。定義より明らかに素数
が成り立ちます。
メビウス関数が乗法的であることを証明しておきます。
[証明]
のように表せたとします。
の中に共通する素因数はないので、
となります。
となります。
となるので、
が成り立ちます。(証明終)
たとえば
のように計算できます。
メビウス関数の約数にわたる和
たとえば
となります。これは一般にも成り立つ定理です。
[証明]
のように素因数分解されたとすると、その約数は
で表されます。
ここでたとえば
となります。(証明終)
証明の最後のところでは 二項定理
を用いました。
と の約数にわたる和
たとえば
のようになって
という関係が成り立ちます。
メビウスの反転公式
次は メビウスの反転公式(Möbius inversion formula)を証明しますが、その前に準備として補題を1つ示しておきます。
[証明]
とおけるので、
が成り立ちます。さらに
なので、
とおけるので、
ある整数論的関数
のように定義されるとき、逆に
[証明] (1) を (2) の右辺に代入すると
ここで先ほどの補題 D1
を用いて和の変数を置き換えると
ここで [ ] の中は
となることが示されました。(証明終)
メビウス関数とオイラー関数
メビウスの反転公式
において
となるので、
となって、メビウス関数と オイラー関数 を結びつけることができます。
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