【AG04】(x+y)^6の二項展開
【ヒント】二項定理 を使って展開します。展開式の各係数が左右対称になることを意識しておくと計算しやすくなります。
【解答】二項定理の公式は次のようになります。
上式で
となるので
ここで、
が得られます。ちなみに下図のようなパスカルの三角形を使うと簡単に係数を決めることができます。
【AG05】分母の有理化
次の式を有理化してください。
【ヒント】分母にある式のうち、1つの項をマイナス符号にしてかけます。
【解答】分母と分子に
【有理化の基本と応用】たとえば
となります。このような作業を 分母の有理化 とよびます。実際問題としても、
というように計算しやすくなります(有理化していない場合は
について、分子と分母に
となりますね。でも、いちいち「分子と分母に … 」と考えるのも手間なので、こういう簡単な場合は次の公式を覚えてしまいましょう。
もう少し複雑な例を見てみます。
分母に 2 つも根号がありますね。初めて見たときは、どうしていいのかわからないものですが、
という公式を思い出してください。つまり、分子と分母に
分母がなくなって、すっきりした形になりましたね。
これも公式を覚えてしまうと計算が楽になります。
【AG06】√3の近似分数
ある数
(1) √3 を連分数展開して、第 6 近似分数を求めてください。
(2) (1) で求めた分数を小数に直してください。ただし、小数点以下 5 桁で解答するものとします。
【ヒント】
【解答】
となり、最後の分母に
と書けます。連分数は […] の後ろにある 1, 2 の部分から順に後ろから前へ計算します。
次はこの逆数の値に 2 を加えます
こうして順次 [ … ] を後ろ向きに計算していくと
となって、第 6 近似分数
が得られます。
(2) 第 6 近似分数を計算してみると
が得られます。ちなみに正確な値は 1.73205 ですから、まずまずの近似だといえるでしょう。このように、小数表記では全く循環しない無理数であっても、連分数表記では
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