この記事では、最初にロルの定理を証明し、そこから平均値の定理、コーシーの平均値の定理といった、より汎用性の高い定理を示していきます。
ロルの定理
ロルの定理は、曲線が滑らかで切れ目なくつながっていて、しかも異なる 2 点で同じ値をとるならば、その 2 点の間に
【ロルの定理の証明】ロルの定理を証明します。まず、下の図でイメージを掴んでください。
なので
という関係にあります。
が成り立ちます。よって
となります。すなわち
です。同様に
すなわち
平均値の定理
ロルの定理をより一般化した平均値の定理を解説します。
平均値の定理は曲線上の 2 点
【平均値の定理の証明】数学者コーシー (Augustian Louis Cauchy) による巧みな証明法を紹介しましょう。
とおきます。そして次のような関数
をつくってみると
となります(こうなるように
を満たし、
となるような実数
が成り立ちます。平均値の定理を端点
とおくと
と表すことができるので、平均値の定理を以下のように書くことができます。
大学入試等で平均値の定理が題材になることは少ないですが、この定理は別名存在定理とよばれ、数学を発展させるために大きな貢献をしてきました。「なにかの存在を保証する」というのは、数学ではものすごい威力を発揮するのです(積分で表された平均値の定理はこちらを参照してください)。
コーシーの平均値の定理
平均値の定理をさらに一般化したのがコーシーの平均値の定理です。
さらに区間内で微分可能かつ
【コーシーの平均値の定理の証明】平均値の定理より
となる点
という定数を定義して
という関数をつくります。
を満たす点
と表せるので
が成り立ちます。
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