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群数列の練習問題

【SQ22】群数列の第100項までの和

ある規則にしたがって、数字を次のように並べます。
1,1,2,1,2,3,1,2,3,4,1,2,3,4,5,
(1) この数列の第 100 項を求めてください。
(2) この数列の初項から第 100 項までの和を求めてください。

【ヒント】群数列 の問題です。第 100 項が第何群に属しているかを考えます。

【考え方】次のような図を描いて問題を視覚化してみると、やるべきことが整理されます。



図にあるように、たとえば第 5 群の末項までの項数は
1+2+3+4+5=15
というように等差数列の和で表されます。また、群の番号は m ではなく、M のような大文字で表すと紛れがなくなります。
 
【解答】(1) 与えられた数列を

 第 1 群:1
 第 2 群:1,2
 第 3 群:1,2,3
 第 4 群:1,2,3,4
 第 5 群:1,2,3,4,5

というような群に分けます。第 M 群の末項までの項数は、
k=1Mk=M(M+1)2
で表せます。M=13 のときに
M(M+1)2=13(13+1)2=91
となるので、第 91 項が第 13 群の末項であることがわかります。M=14 のときに
M(M+1)2=14(14+1)2=105
となるので、第 100 項は第 14 群にあることがわかります。第 14 群の数字は次のように並びます。



よって、第 100 項は 9 となります。

(2) 第 M 群に含まれる数字の和は
S(M)=k=1M=M(M+1)2
1 群から第 13 群までに含まれる数字の和をとると
T=M=113M(M+1)2=121314153=455
となります。(1) より、第 14 群の初項から 9 項までの和は、
9(1+9)2=45
となるので、求める答えは 455+45=500 となります。参考までに Excel で作成した図を下に載せておきます。

【SQ23】特定の区画に含まれる数の和

数列
1,2,2,3,3,3,4,4,4,4,5,5,5,5,5,6,,の第 n 項を an とします。この数列を
12,2,3,3,3,4,4,4,4,5,5,5,5,5,6,のように、1 個、2 個、3 個 … というように区画にわけます。
(1) a215 を求めてください。
(2) 第 1 区画から、第 20 区画に含まれる数の総和を求めてください。
(3) a1+a2++an3000 を満たす最小の自然数 n を求めてください。
(センター試験 一部改)
【ヒント】今回も群数列の問題です。(2) 第 n 区画には nn 個ならんでいます。
 
【解答}数列を区画ごとに整理してみます。

 第 1 区画:1
 第 2 区画:2,2
 第 3 区画:3,3,3
 第 4 区画:4,4,4,4
 第 5 区画:5,5,5,5,5

1 区画から第 M 区画までに含まれる項数は、
k=1Mk=M(M+1)2
となるので、これがおおよそ 215 になるような、すなわち、
M(M+1)430
となるような M を探します。400 の平方根が 20 なので、M20 前後の値であることは推測できます。試しに M=20 としてみると
M(M+1)=20×21=420
となって少しだけ足りません。M=21 とすると
M(M+1)=21×22=462
となるので、a215 は第 21 区画にあることがわかります。第 21 区画には 2121 個並んでいるので、a215=21 です。

(2) 12+22+32++202 を計算します。
公式 k=1Mk2=n(n+1)(2n+1)6 を用いると
S20=k=1Mk2=20×21×416=2870
となります。

(3) (2) の結果より、S20 にあと少し足せば 3000 を超えそうだということがわかります。第 21 区画には 21 が並ぶので、
2870+21x3000
を満たすような最小の x210 に加えればよいことになります。
x6.19
より、x=7 が上の不等式を満たす最小の x です。よって求める答えは n=217 です。

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