条件付き確率
ある事象
上図のように標本空間
と表すことができます。ここで
を代入すると
となるので、乗法定理
を得ます。この定理を言葉で書くと、
[A,Bが共に起こる確率] = [Aが起こる確率] × [Aが起こったときにBが起こる確率]
となります。乗法定理はより多くの事象を考える場合でも成り立ち、たとえば 3 つの事象
という式になります。
トランプから続けて2枚のスペードが引かれる確率
ジョーカーを除いた
事象A:
事象B:
最初は
であり、次は
となります。
と計算することができます。
事象の独立性
ジョーカーを除いた
事象A:
事象B:
最初は
となります。そして次もまた
となります。よって乗法定理より
と計算することができます。先ほどの例と異なって、2回目にカードを引くときにスペードである確率は、(カードの総数が変わらないので)1回目の結果がどのようなものであろうと影響を受けていません。すなわち
が成り立っていて、乗法定理は
という簡単な式で表されます。このように2つの事象
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