【算数問題50】鈴木さんの預金額
山田さんの預金額は鈴木さんの預金額の2倍ありましたが、同僚の山田さんはさらにボーナスの40万円を預金し、鈴木さんは新しいパソコンを買うために20万円おろしたので、山田さんの預金額は鈴木さんの預金額の3倍になりました。鈴木さんの最初の預金額を求めてください。
【ヒント】この種の問題では線分図を使うのが定石ですけど、この問題では状況をそのまま描くだけでは手が止まります。もうひと工夫が必要になるのです。
【解答】とりあえず状況を図で表してみます。
緑色の部分が山田さんの最初の(ボーナス前の)預金額、黄色と青を合わせた部分が鈴木さんの最初の(パソコンを買う前の)預金額です。その比率を ② と ① で表しています。そして山田さんのボーナス 40 万円(灰色)を加えた預金額を 3、鈴木さんのパソコン代金 20 万円(青色)を差し引いた預金額を 1 という比率で表します。しかし、このままでは互いに比較することができず、何も情報は得られません。そこで鈴木さんの棒グラフを2倍にしてみることを考えます。
すると ② の部分が揃うことになります。
そのさいに ② の内訳にあるパソコン代 20 万円も 40 万円に拡大されます。
また 1 も 2 となります。すると、図にあるように 3 から 2 を引いた 1 が 40 万円 + 40 万円 = 80 万円に相当することがわかります。したがって、鈴木さんの最初の預金額は「80 万円 + 20 万円 = 100 万円」であることがわかります。
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