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【CL15】不動直線
曲線 上の任意の点における接線が一次変換
によって、それ自身に移されるような関数 を求めてください。
【ヒント】新課程では消えてしまった一次変換ですけど、
という行列の計算規則を踏まえれば、この問題は解けます。
【解答】一次変換によって移される前の点がみたす曲線上の点 における接線の方程式は
となります。次に移される前の点 が、移されたあとの点 によってどのように表されるか調べます。
つまり問題で与えられた変換とは逆順に から への変換がどのような形になっているかをみるのです。ここでは逆行列を用いますが、そうした手法を知らない場合でも問題で与えられた一次変換式 (1) から と を解いて を得ることができます。
式 (1) の両辺に左側から逆行列をかけて
となるので、これを式 (2) に代入して整理すると
という方程式を得ることができます。ところで もまた曲線 上の接線の上にあるので、式 (2) と同じ形になっていなくてはなりません。そこで (2) の の係数と (3) の の係数を比較すると
となるので となります。改めて を で置き換えると、 となり、これを積分して
を得ることができます ( は積分定数)。
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