不思議な巡回数(ダイヤル数)
142857 は不思議な数です。
この数を順に整数倍していくと
というように、各桁の数が順序を崩さずにぐるぐると巡回(ダイヤル)させた数になっているのです。このような数を巡回数 (cyclic number) といいます。次に
あれ?
決してそんなことはありません。再び
微妙に規則性が崩れているように思えますが、先頭の
というように、ちゃんと巡回しています。でも
先頭の数を取り除いて、末尾に加えると
再び
もっと大きな数で試してみましょう。
皆さんも電卓やエクセルで確認してみてください。
今度は左から 2 桁の数を末尾に加えると
となっています。この巡回はずっと続きます。ただし、
のような循環小数部分となっているからです。この数字に
となります。小数点以下に
となって辻褄が合っていますね。
え? 何か騙された気がする?
いえ、本当なんです。これが解析学(微分積分学)で用いられる「極限」という概念です。
ところで、この巡回数、素数と深い関係があります。巡回数
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